近年イラストの需要は以前に比べて大きく高まってきており、現在イラストでお金を得る手段は多岐に渡っています。
この記事では、フリーランスや副業でイラストでお金を得る手段とその相場を、フリーランスのイラストレーターである筆者が知る限りまとめてみました。
イラストでお金を得る手段一覧
フリーランスや副業でイラストでお金を得る手段を、以下に一覧でまとめました。(クリックで拡大)

まず、イラストでお金を得る手段は、
- 依頼された仕事をこなして報酬を得るクライアントワーク
- 自らコンテンツを制作して収益に繋げるオリジナルワーク
の大きく2つに分けられます。
- クライアントワークは、そこから更に、制作物を提供する仕事と知識を提供する仕事に分かれます。
前者の代表的なものにはアニメやゲーム、書籍で使用されるイラスト制作、後者の代表的なものにはイラストの講師などがあります。 - 一方で、オリジナルワークでお金を得る手段は販売、広告収益、支援サービスなどに分かれます。
以下で、それぞれの項目の詳細について順番に説明していきます。
クライアントワーク
書籍
書籍の仕事では、ライトノベル、文芸、絵本、雑誌、専門書などの表紙イラストや本文中の挿絵を制作します。
知名度が上がれば単独画集の出版や合同画集への寄稿の依頼が来ることもあります。
書籍の仕事は、基本的に書籍内にイラストレーター名が載ります。
そのため、特に表紙イラストなどは仕事の実績としてアピールしやすく、またキャラクターメインのイラストレーターだけでなく筆者のような風景メインのイラストレーターにも仕事のチャンスがあります。
相場は、以下のような料金帯です。
- ライトノベルは、表紙1点+モノクロ挿絵10~20点で30~40万円
- ライト文芸は、表紙イラスト1点で5~15万円
- 雑誌の挿絵は、1点数千~1,2万円
小説の仕事では、制作報酬とは別に、契約によっては本の発行部数や売上に応じて数%のインセンティブが得られる場合もあります。
アニメ
テレビアニメやアニメ映画では、基本的にアニメーターや背景美術スタッフが作画するため、業界とのコネクションがない限り、フリーランスや副業のイラストレーターが仕事をもらうのは難しいです。
相場は、背景美術の場合、テレビアニメで1点数千円、アニメ映画で1点1万円程度のようです。
数は多くないですが、知名度のあるイラストレーターがキャラクターデザインやコンセプトアート、エンドカードなどを手掛けたり、自主制作アニメの美術設定や背景をイラストレーターが担当することがあります。
また、アニメのグッズやコラボイベントなどのイラストを、イラスト制作会社を通じてイラストレーターが担当することもあります。
しかし、その場合は厳しいテイスト合わせがあるのと、仕事として実績公開不可であることがほとんどです。
ゲーム
ゲームの仕事では、キャラクターデザイン、コンセプトアート、キャラクターの立ち絵、背景、素材イラストなどを担当します。
近年はソーシャルゲームで有名イラストレーターを多く起用しており、イラストレーターの仕事としてはそのイメージが強いかもしれませんが、多くのイラストレーターが担当する仕事は、キャラクターの立ち絵や背景、素材イラストの制作です。
そういった仕事は基本的にイラスト制作会社を通すことが多く、またテイスト合わせや描き込みが要求されるため、ある程度の技術が必要になります。こちらも、実績公開不可であることがほとんどです。
相場は、背景の場合は1点数万~10万円程度が多いです。
ソーシャルメディア
ソーシャルメディアとは、SNSや動画共有サイト、ブログなどを指します。
イラストレーターの仕事としては、ミュージックビデオ用のイラスト、Vtuberのキャラクターデザインや配信画面素材、ブログ内イラストなどがあります。
近年ではYouTubeによって、企業、個人問わず動画を投稿する機会が増え、動画用イラストの需要が増えてきているように感じます。
動画用イラストの相場は、1点数万~10万円程度の印象です。
広告
広告の仕事では、主に企業のPRキャラクター、CM、HP、カレンダーなどのイラストを制作します。
多くの場合報酬が数十万円と高く、イラストレーターが得られる最も高単価な仕事のひとつだと思います。
ほとんどの場合で実績公開も可能であるため、積極的に受けたい仕事ですが数は多くありません。
講師
講師の仕事では、専門学校などでの授業、講座動画の撮影、イラスト添削などがあります。
知名度が上がれば、技法書出版の依頼が来ることもあります。
相場は、対面授業の定期講師の場合自給2,000~3,000円、撮り切りやゲスト講師で1講義10万円程度の印象です。
オリジナルワーク
販売
販売でお金を得る手段として、ここでは、同人誌、データ、グッズの3つを紹介します。
同人誌
個人制作で描いたイラストを、イラスト集として製本し販売することでお金を得ます。
販売する場としては、即売会や通販、展示会などがあります。
即売会の代表例としては、コミックマーケットやコミティア、通販サイトの代表例としては、メロンブックス、とらのあな、BOOTHなどがあります。
同人誌1冊の相場が数百~2000円なので、印刷費を回収して、そこからさらに利益を出そうと思うと数百部売る必要があります。
データ
実物のモノではなく、データを販売することでお金を得ます。
データとしては、同人誌などを電子書籍化したものや、ストックイラストといった素材イラスト、psdデータなどの制作データ、イラスト制作で使用するブラシデータなど、色々なものが挙げられます。
これらを販売するためのサービスも、それぞれに特化した形で様々なので、商品に合ったサービスを探すと良いと思います。
実物を作成するための経費がかからないため、基本的には売上からサービスの手数料が引かれた分が利益になります。
グッズ
グッズを作成し、販売することでお金を得ます。
グッズには、自身の作品を鑑賞用にキャンバスやポスターに印刷したものや、イラストをプリントしたアパレル品や雑貨などがあります。
簡単なグッズであればpixivFACTORYで製作して、そのままBOOTHで販売することもできます。
広告収益
動画共有サイトやブログ、SNSに広告を掲載することによりお金を得る手段です。
まとまった額を稼ぐためには、それなりの登録者数やフォロワー数、閲覧数が必要で利益を出すまでに時間がかかりますが、一度稼げるようになれば継続して利益が得られる方法です。
YouTubeでは、収益化の条件を達成すれば、再生数に応じて広告収益が発生するようになります。
ブログやSNSでは、アドセンスやアフィリエイトによって、広告のクリック数や商品の販売額に応じて収益が発生します。
また、閲覧者の多いブログやフォロワーの多いSNSアカウントには、企業から直接宣伝の依頼が来ることもあります。
支援サービス
支援サービスで自身のファンを集めてお金を得る手段です。
代表的なものに、FantiaやpixivFANBOXがあります。
また、記事に対して価格を設定したり投げ銭の機能があるnoteや、投げ銭付お題募集サイトのSkebといったものもあります。
基本的に、イラストのジャンルによってファン数は大きく変わりますが、筆者のような風景イラストはこういったサービスでファンが付きにくいです。
初心者におすすめの手段は?
今回、クライアントワークとオリジナルワークに分けて紹介しましたが、基本的にクライアントワークは自分から得ることが難しいです。
そのため、初心者の方はオリジナルワークからやってみることをおすすめします。
中でも着手しやすいものとしては、販売系と支援サービスです。
そして、徐々に慣れてきてクライアントワークにも挑戦したくなったら、マッチングサイトやイラスト制作会社への登録を行ってみると良いと思います。
