イラスト制作 デバイス・ソフト

イラスト仕事で使えるPCとモニターの選び方

2024年3月5日

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PCとモニター

この記事ではフリーランスのイラストレーターである筆者が、自身の経験も踏まえて趣味はもちろんイラストの仕事でも使えるおすすめのPCとモニターを紹介します。

液タブの選び方はこちら

PC

おすすめのスペック

イラスト制作用のPC選びの基準はペンタブレットとイラスト制作ソフトが快適に動くスペックになりますが、筆者の見解としては以下の条件で選べば趣味はもちろん仕事でも十分使えると思います。

項目条件
CPUIntel Corei7 以上
メモリ16GB 以上
グラフィックスGeForce GTX 1660 以上
ストレージSSD

CPU

CPUはイラスト制作時の処理速度に関わり、レイヤーの数が多くなったり解像度が高くなるほど高い性能のCPUが必要になります。

代表的なCPUはIntel社のCoreシリーズとAMD社のRayzenシリーズになりますが、どちらも名前の後ろの数字が大きいほど性能も価格も高くなります。
基本的にはCorei7またはRayzen7以上の性能があれば解像度の高いイラストや細かいタッチのイラストの制作も問題なく行えるでしょう。

趣味やシンプルなタッチのイラスト制作であればCorei5やRayzen5にして価格を抑える選択肢もあります。

メモリ

メモリは、イラスト制作をしながら資料画像を別のソフトで表示させるなど一度に複数のことを並行して行う場合に使用されます。

基本的に16GBあればイラスト制作は問題なく行えますが、並行して他のソフトを複数起動させたい場合には32GBも選択肢に入ってきます。
またAdobeのPhotoshopやIllustratorを使用する場合には16GB以上が公式の推奨スペックになっています。

趣味やソフトを並行して使わないのであれば8GBにして価格を抑える選択肢もあるでしょう。

グラフィックス

GPU、グラフィックボードと呼ばれることもあり、3Dを使用する際やマルチモニターの表示、高解像度やレイヤー数の多いイラスト制作を遅延なく行うために必要になります。

代表的なグラフィックスはNVIDIA社のGeForceシリーズとAMD社のRadeonシリーズがありますが、 CPU同様後ろの数字が大きいほど性能も価格も高くなります。
イラスト制作においては筆者のような比較的細かいタッチであってもGeForce GTX 1660以上であれば問題ないでしょう。

CPUにグラフィックスが内蔵されている場合もあり、代表的なものにIntel社のUHD グラフィックスやIris Xe グラフィックスなどがあります。
基本的には内蔵グラフィックスの方が安価なので、趣味やシンプルなタッチのイラスト制作であれば内蔵グラッフィクスにして価格を抑える選択肢もあるでしょう。
液晶ペンタブレットやマルチモニターを使用する場合、Photoshop、Illustratorを使用する場合には内蔵ではなく単体グラッフィクスがほぼ必須になると思います。

ストレージ

ストレージはHDDよりもSSDの方が読み込みや保存が早くなるのでSSDがおすすめです。

バックアップなどの観点から個人的にはCドライブのSSDとは別にHDDを追加して、イラスト制作ソフトのインストールはSSDに、イラストデータの保存はHDDにする運用がおすすめです。
イラスト制作まわりのソフトを入れるだけであればCドライブのSSD容量は128~256GB、データ保存用の追加HDD容量は1~2TBもあれば十分だと思います。

あんよ
あんよ

ここからは上記の観点を元に、価格と性能別におすすめのPCを紹介していきます!

価格を抑えつつ性能も重視したい人向け

製品名mouse F4-I7I01OB-A
OSWindows 11 Home 64ビット
CPUインテル® Core™ i7-1260P プロセッサー
メモリ16GB(8GB×2)
グラフィックスインテル® Iris® Xe グラフィックス
ストレージ512GB SSD
価格¥118,800~(2024.3.19)
製品名mouse MH-A5G1B
OSWindows 11 Home 64ビット
CPUAMD Ryzen™ 5 4500 プロセッサー
メモリ16GB(8GB×2)
グラフィックスGeForce® GTX 1650 (GDDR6版)
ストレージ512GB SSD
価格¥124,800~(2024.3.19)

これらは上で紹介したおすすめのスペックから一部外れるので高解像度のキャンバスなどで動作が遅くなる可能性はありますが、その分価格は抑えられたものとなっています。料金をプラスすれば一部の性能はアップさせることもできます。

基本的には同価格帯であればノートPCよりもデスクトップPCの方が高性能にできるので、作業スペースを確保できるのであればデスクトップPCがおすすめです。

あんよ
あんよ

ペンタブレットやモニターに接続する端子の数が足りるかも購入前によく確認しておきましょう。

性能重視の人向け

製品名DAIV R4-I7G50WT-A
OSWindows 11 Home 64ビット
CPUインテル® Core™ i7-12650H プロセッサー
メモリ16GB(8GB×2)
グラフィックスGeForce RTX™ 3050 Laptop GPU
ストレージ500GB SSD
価格¥169,800~(2024.3.19)
製品名DAIV FX-I5G1B
OSWindows 11 Home 64ビット
CPUインテル® Core™ i5-14400F プロセッサー
メモリ16GB(8GB×2)
グラフィックスGeForce® GTX 1650 (GDDR6版)
ストレージ500GB SSD
価格¥199,800~(2024.3.19)

これらの価格帯のPCであれば基本的に、どんな液晶ペンタブレットとの組み合わせでも、どんな画風のイラストでも快適に制作できます。
上のデスクトップPCについてはCPUを+27,500円でCorei7にした方が安心かと思います。

CLIP STUDIO PAINTでは3D機能も充実しており使えるようになればイラスト制作において強力な武器になりますが、これらのスペックであれば3D機能も快適に使うことができます。

あんよ
あんよ

私は15~20万円の価格帯のデスクトップPCを使用していますが、イラスト制作時の動作でストレスを感じたことはありません。
これよりも高価格帯のPCは、3Dソフトや動画編集ソフトも快適に使いたいといった人向けです。

モニター

デスクトップPCを選んだ場合には当然別途モニターが必要になりますが、ノートPCの場合でも別でモニターがあると作業がしやすくなるのでスペースに余裕があれば導入を検討すると良いでしょう。

またノートPCのモニター性能を判断する場合にも以下のおすすめスペックを参考にしてもらえればと思います。

おすすめのスペック

筆者の見解としては、以下の条件で選べばイラスト制作において趣味はもちろん仕事でも十分使えるモニターだと思います。

項目条件
サイズ21~24インチ
解像度1920×1080ピクセル(フルHD)
駆動方式IPSまたはADS
表面処理非光沢(ノングレア、アンチグレア)
発色性能低価格帯のものは避ける

サイズ、解像度

サイズに関しては、小さいと作業がしにくいため最低でも21インチはあると良いでしょう。
また大きすぎると自身の視野に収まらなかったり解像度が高くないと画面が粗く見えてしまうので、大きくても24インチ程度がおすすめです。

解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)のもので十分ですが、24インチよりも大きいサイズを選んだ場合には2.5Kや4Kのものも検討すると良いと思います。

駆動方式、表面処理

モニターを斜めから見た時の色・明るさの変化が少ないIPS方式またはADS方式かつ、モニター表面における光の反射が少ない非光沢処理されたものがおすすめです。

発色性能

基本的には価格が高くなるほど発色性能も高くなりますが、個人的にはよほど低価格の製品を使わない限りはそれで仕事にならないという事態にはならないと思うので、1~4万円程度のものを選んでおけば仕事でも十分使えるでしょう。

あんよ
あんよ

以下で価格別におすすめのモニターを紹介します!

1~2万円台

製品名EX-A221DB
メーカーアイ・オー・データ
サイズ21.5インチ
解像度1920×1080ピクセル(フルHD)
駆動方式ADS方式
表面処理非光沢
角度調整上:20° / 下:5°
高さ調整調整不可
価格¥12,980(2024.3.19 Amazon)

モニターは高さと角度が調整できる製品だと作業環境がカスタマイズしやすいと思います。
ただしこの製品は低価格帯ゆえに高さ調整はできないので購入時は注意してください。

同メーカーの同価格帯で24インチの製品「EX-LDH241DB-B」もあります。ただしこちらも高さの調整はできません。


製品名P2422H
メーカーDell
サイズ23.8インチ
解像度1920×1080ピクセル(フルHD)
駆動方式IPS方式
表面処理非光沢
角度調整上:21° / 下:5° / 右回り90° / 左回り90°
高さ調整150mm
価格¥23,446(2024.3.19 Amazon)

こちらは上の製品よりも1万円ほど価格は上がりますが、その分サイズが大きくなり高さの調整もできる製品です。

3~4万円台

製品名EV2460-BK
メーカーEIZO
サイズ23.8インチ
解像度1920×1080ピクセル(フルHD)
駆動方式IPS方式
表面処理非光沢
角度調整上35° / 下5° / 右回り90° / 左回り90°
高さ調整140mm
価格¥36,780(2024.3.19 Amazon)

EIZO(エイゾー)は映像分野向けに高性能なモニターを出している国内メーカーです。

こちらの製品はEIZOの中では低価格帯のものですがイラスト制作には十分な性能で、予算が許すのであればEIZOのモニターを選んでおけば間違いないです。

あんよ
あんよ

色にもこだわりたいという人は、さらに高価格帯のキャリブレーション機能付きのものを選ぶと良いでしょう。

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