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【年収公開】脱サラして1年間フリーランスでイラストレーターをやってみた

2021年2月14日

この記事では、一般企業のサラリーマンを辞めてフリーランスのイラストレーターとして2020年の1年間生活してみた結果を共有します。
2年目の業績をまとめた記事YouTube動画もよければ参考にしてください。


目次

  ● 脱サラした経緯
  ● 2020年の売上
  ● 2021年以降の計画
  ● フリーランスになって良かったことと悪かったこと
  ● フリーランス、イラストレーターを目指している方へ
 

脱サラした経緯

まず筆者の経歴ですが、大学院卒で精密機器メーカーに就職し2019年12月に退職するまで約4年間開発職として働いていました。イラスト制作は大学生の頃に趣味で始めて細々と続けていたのですが、2018年頃からSNSを通じて少しずつ仕事をもらえるようになり副業としてこなすようになりました。ただ、退職時点で副業の収入が十分にあったかと言うとそんなことはなく、そもそも副業に充てられる時間も多くはなかったので売上としては稼げても月に数万円というレベルでした。

ではなぜ会社を辞めてフリーランスになったかと言うと主な理由は以下の3点です。

1.  少ないながらも自分の力で稼げることがわかったから

私は小さい頃から将来の夢や目標といったものが特になく、進学も就職も自身の実力で入れるところを選んできただけでした。そんな中、入社2年目頃から、大学生の頃に趣味で始めて続けていたイラスト制作で個人や企業から仕事をもらい少ないながらもイラストでお金を得られるようになりました。就活時にはイラストで仕事をもらえるレベルになかったので、このとき初めてイラストで稼ぐ、更には会社に頼らず個人の力で稼ぐという選択肢が自身の中で芽生えました。

2. 本業に対する不満が大きくなったから / フリーランスへの憧れが強くなったから

入社3,4年目にもなると社内のことがある程度わかり先輩社員の姿からも将来の自身の姿が見えてくると思いますが、こういった生き方は自身にはあまり合わないかもと感じるようになりました。ひねくれた考え方かもしれませんが、学生時代から勉学をそれなりに頑張ってきたけれど、その対価(労働時間、給料)はこのレベルなんだと感じていました。そんな時にイラストの仕事をもらえるようになり、今より稼げなくとも可能性があるのなら自由に好きなことで生計を立てることに挑戦したいという気持ちが強くなりました。
転職ではなくフリーランスを目指したのは、会社では社内情勢などから自身の納得できないやり方で仕事をしなければならない場面が多くあり私にとってはそれが一番のストレスだったのですが、フリーランスではそれが解消されるのではと思ったからです。そのため私にとって稼ぐ手段は必ずしもイラストである必要はなく、現状フリーランスで稼げてかつそれなりに好きなスキルがイラストなのでイラストレーターとして活動しています。

3. ダメだったときの備えがある程度できたから

まず備えの1点目としては、1年程度離職しても他の会社でまた開発職として就職できそうであったことです。これは業界や年齢にもよると思いますが、社内の転職組の話を聞いてもどうやらそのようでしたし実際の業務経験から自身でもそう感じました。また他メーカーにいた知人やゲームメーカーから転職の誘いを受けることもあり、そういった出来事も退社を後押しする一因になりました。
2点目の備えは、2~3年は収入ゼロでも生活できるだけのお金が貯まったことです。目標の金額を決めて貯めていた訳ではないのですが退職時には800万円ほどの貯金がありました。
 

2020年の売上

2020年の月別の売上とその内訳を以下に示します。

売上 [円]
1 112,200
2 97,588
3 45,714
4 52,186
5 281,080
6 246,707
7 14,725
8 438,871
9 102,102
10 490,559
11 365,927
12 305,972
合計 2,553,631

※また上記の売上とは別に株式等の所得が254,801円ありました。

内訳 年間売上 [円]
企業案件  869,704
個人案件 827,380
同人 (即売会 / メロンブックス / BOOTH) 222,356
pixivFANBOX 14,600
sessa 5,609
給付金 (持続化給付金 / 家賃支援給付金) 613,982
合計 2,553,631

2020年の売上は合計で約255万円(株式等の所得も含めると約281万円)でした。そのうち約61万円が給付金であったため、イラストで稼いだ額は約194万円で200万円にも満たない結果となりました。個人的にはこのレベルの売上のままでは何年も続けるのは難しいと感じる結果です。
 

2021年以降の計画

上で示したように2020年の売上は少し厳しい結果となりましたが、現状2021年以降もフリーランスでイラストレーターを続けていこうと思っています。その理由は以下の2点です。

1. 2021年2月時点ですでに150万円以上の売上が確定しているから

12月以降単価の高い依頼をいただけることが増えており、未納品で発注が確定しているものも含めると2021年はこの記事を書いている2月時点ですでに150万円以上の売上が確定している状況です。この状況を今後も維持できれば、イラストで何年も生計を立てることにも光が見えてきます。

2. 純粋に続けたいから / 会社で働くモチベーションが今はないから

感情的な理由ですが、現在一人で暮らす分にはなんとかなる状況なので、自分ひとりのためにまた会社員として働くほどのモチベーションは現状ないというのが本音です。貯金がなくなるあるいは自身の生活環境に変化がない限りはフリーランスのイラストレーターを続けたいというのが今の気持ちです。

2021年の年間売上目標は以下を掲げています。

内容 年間売上 [円]
個人案件 400,000
企業案件 2,700,000
同人 (即売会 / メロンブックス / BOOTH) 150,000
pixivFANBOX 20,000
sessa 30,000
資産運用 (株式等) 300,000
合計 3,600,000

月収30万円として年間売上360万円を目標額に設定しています。2021年2月時点での依頼の入り具合や単価から考えて無理な目標ではないと思っています。
現在、実績公開可能な企業案件をいただけるようになってきているので、そういった案件の獲得数アップを2021年のひとつの目標にしています。同人に関しては、コロナ情勢も鑑みて2021年後半開催のイベントでの新刊発行を目標にしています。2020年は2種類の新刊を発行しましたが、2021年は1種類としその分依頼案件に工数を割く計画です。また、YouTubeチャンネルでは収益化条件達成、当ブログにおいてはAmazonアソシエイトおよびGoogleアドセンスの審査通過も2021年の目標にしています。
2021年は依頼案件の獲得数を安定させ、2022年以降でそれ以外の売上を伸ばしていく狙いです。
 

フリーランスになって良かったことと悪かったこと

フリーランスになって良かったことと悪かったことを以下に示しました。今は個人的には良かったことしかないので悪かったことは強いて言えばという感じです。

良かったこと

1. ストレスがない

出勤の必要もなく働く時間も縛られない生活はやはり最高です。個人的に一番良いと思える点は、最終決定権が自分にあるところです。日々の生活でストレスを感じる場面がないので、フリーランスになってからはお酒を飲みたいと思うことがほとんどなくなりました笑

2. 仕事がとにかく楽しい

好きなことでお金がもらえ、さらにそれが世に出て人の目に触れるという体験はとにかく楽しいです。なので会社の残業と違って、労働時間が少し長くなろうとも現状は全く苦になりません。
またイラストの仕事を始めて驚いたのは、基本的にクライアントさんの仕事に対するモチベーションが高いということです。今までの経験上、仕事に対するモチベーションは低いのが当たり前だと個人的には思っていたのですが、こちらの業界は良いものを作ろうとモチベーションが高いと感じられる方が多く、その点は非常に好感がもてますし自身のモチベーションにも繋がります。

3. 新しい繋がりが増えた

フリーランスになってからSNSやイベントを通じて同業者と交流する機会が増え新しい繋がりができました。今の繋がりがなかったら2021年もフリーランスを続けようと思っていなかったかもしれません。それくらい同業仲間との繋がりの大切さを感じるとともに、仲良くしてくださった方々への感謝が尽きない1年でした。

悪かったこと

1. 税金等の処理を自身で行う必要がある

税金や保険料の支払いなど会社員時代は会社がやってくれていたことを自分でやることになります。人によってはめんどくさいと感じると思いますが、年間の収支を自身で正確に管理できムダな出費の見直しなどもできるので個人的には苦ではなくむしろ楽しいです。

2. 引越しやクレジットカードの作成で審査が厳しい

フリーランスになる前から心配していたのですが、引越しは問題なくできました。こちらで記事にしていますので興味のある方は参考にしてください。クレジットカードも楽天カードは問題なく発行することができました。ただ預金額のせいか、月の利用可能額が会社員時代に作ったエポスカードの半額以下での発行となってしまい、高い買い物には使いづらいカードとなってしまいました。(※発行から半年後に利用可能額を引き上げることができました。)

3. 将来に対する不安がつきまとう

収入が安定しないため金銭面での将来への不安はどうしてもつきまといます。元々メンタルはそこまで弱くない方だと自分では思っていますが、それでも依頼が少ないときなどは将来の不安を感じてしまいます。フリーランスである以上仕方のないことですが、フリーランスになるならば覚悟しておかなければならないことだと思います。
 

フリーランス、イラストレーターを目指している方へ

生計を立てられていない立場で言えた口ではないですが、最後にフリーランスやイラストレーターを目指している方へのメッセージで終わりにしたいと思います。

私は会社に入ってから実感したことですが、人生においてやりたいことがあるという人はかなり少数派です。なので、もし今やりたいことがある方にはその気持ちを大切にしてほしいです。
全く関係のない分野からフリーランスやイラストレーターを目指している方でも、今まで積み重ねたものが無価値になるかと言うとそんなことはありません。私の場合メーカーで経験したモノづくりの考え方や人とのやり取りの仕方は今でも仕事に生きていますし、会社員を経験しているとクライアントの立場で物事を考えられるようにもなります。特にイラストにおいては人生経験が絵に反映されると思うので、寄り道をしてきたことがプラスに働きやすい分野だとも思います。

今は以前よりも好きなことを仕事にしやすい時代だと思うので、やりたいことがあるのならすぐに実現できないとしても諦めずにひとまず続けることが大事だと感じています。それだけに注力できた訳ではないので、私はイラストを趣味で始めて本業にするまで8年もかかってしまいましたが、続けていればいつか実現の糸口が見えてくると思います。
私がこういった場で共有した情報が、この記事を読んでくださった方々の参考に少しでもなれば嬉しい限りです。これから一緒に頑張っていきましょう。
 

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