イラスト制作 機材選び

液タブに合う机の選び方【おすすめの仕様&商品】

2025年1月6日

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この記事ではフリーランスのイラストレーターである筆者が、自身の経験も踏まえて液タブに合う机の選び方を紹介します。

液タブの選び方はこちら

おすすめの仕様

おすすめの仕様を紹介する前に、まず筆者の作業環境をお見せします。

イラスト制作のデスク環境
左はイラスト制作時、右はタイピング時

筆者はブログの執筆などでタイピングすることも多いので、液タブはアームに付けてイラスト制作とタイピングで環境を切り替えられるようにしています。

機材は以下の製品を使っています。

液タブ+アーム Wacom Cintiq Pro 24+Wacom Flex Arm

メインモニター EIZO CS2400R

モニター台 MST003

サブモニター EIZO EV2460

モニターアーム HUANUO HNSS8


それではここからは筆者の作業環境を例におすすめの仕様について解説していきます。

筆者が考える”液タブに合う机を探すときに着目すべきポイント”は奥行き高さ左右のスペースの3点で、以下がおすすめの仕様です。

項目おすすめの仕様
天板の奥行き【アームを使用しない場合】
 16インチ液タブなら55cm以上
 24インチ液タブなら75cm以上
【アームを使用する場合】
 24インチ液タブで75cm以下
床から天板上面までの高さ16インチ液タブなら76cm以上
24インチ液タブなら70~74cm
・高さ調整できるものだと◎
液タブの左右のスペース・変形(L字,V字,コの字)デスクを選ぶ
・サイドデスクを組み合わせる
・肘掛けがある椅子を組み合わせる
あんよ
あんよ

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

奥行き

液タブを使った作業環境のレイアウトは基本的に、液タブとメインのPCモニターを机の奥行き方向に連ねる形になると思います。

なので1つ目のポイントとして、机の天板には液タブとモニターが置ける奥行きが必要になります。

イラスト制作のデスク環境
この机の奥行きは60cm

まず液タブ、モニターともにアームは使わない場合を考えてみます。

16インチの液タブであればスタンドに置くとその奥行きは20cm程度になります。
モニターの奥行きは20~25cm程度が多いので、そこに余裕として10cmを加味しても、天板の奥行きは55cmは必要ということになります。

16インチ液タブ20cm + モニター25cm + 余裕10cm = 55cm

以下は筆者の作業環境に16インチの液タブHUION Kamvas16(2021)を置いた様子ですが、奥行き60cmであれば余裕をもって作業できます。

HUION16インチ液タブ

同様に考えて24インチの液タブであれば、奥行きは最低でも75cmは確保できると良いでしょう。

24インチ液タブ40cm + モニター25cm + 余裕10cm = 75cm

次に液タブにアームを使う場合を考えてみます。

この場合はモニターとキーボードが置ければ良いので無理に奥行きを確保する必要はありませんが、奥行きが狭くなるほど耐荷重は小さくなると思うのでその点は注意が必要です。

一方で奥行きが大きすぎると液タブの下端と天板が干渉してしまうので、アームを机の奥に取り付ける場合には奥行きは大きくても75cm程度にしておくと良いと思います。

Wacom Cintiq Pro 24
奥行き60cmの例

アームを使う場合は、液タブの下端は天板の上面よりも下に動かせるようにしておいた方が自身の姿勢に合わせやすいと思います。

あんよ
あんよ

自身の機材サイズと照らし合わせながら数値は調整してください。
奥行きはしっかり確保したいポイントなのですが、奥行きが60cm以上のデスク(特にL字型)は探すと意外と少ないです。

高さ

2つ目のポイントは、机の高さは液タブの大きさに合ったものを選ぶことです。

イラスト制作のデスク環境

液タブが小さい場合は姿勢が前かがみになりやすいので、机にある程度の高さが必要です。

一方で大きい液タブを高い机に置くと腕を上げることが多くなってしまうので、机の高さは少し低い方が体勢が楽になります。

なので筆者の感覚としては、16インチの液タブであれば床から天板の上面までの高さが76cm以上、24インチの液タブであれば70~74cm程度がおすすめです。

身長168cmの筆者にとっての数値なので、自身の体格と照らし合わせながら調整してください。

とは言え高さに関しては、実際に機材を置いてみないと姿勢に合うかわからなかったり、液タブを買い替えてサイズが変わったときに机も替える必要が出てきたりしてしまいます。

そこでおすすめなのが、高さ調整が可能な机です。

筆者の場合は、24インチの液タブに対して机の高さは72cmにしています。
また約4cm刻みで高さ調整可能な机を使っているので、液タブを小さくしたときには高さを上げることも可能です。

あんよ
あんよ

高さ調整ができる机は価格は上がってしまいますが、そのぶん自由度は上がるので予算に応じて検討してみると良いと思います。筆者はまだ大丈夫ですが、昇降式の机であれば腰がつらい時に立って作業することも可能になります。

左右のスペース

液タブを机に配置したら、左右にはキーボードや左手デバイス、マウスなどを置いて作業することになります。

なので3つ目のポイントは、デバイスが置けるように液タブの左右のスペースを確保することです。

イラスト制作のデスク環境

天板が長方形の机の場合は、液タブの横幅に対してデバイスを置くスペースを確保すれば問題ありません。
ただその場合は両腕をのばす形になってしまうので、あまり楽な姿勢とは言えません。

そこでおすすめなのが、L字,V字,コの字型などの変形デスクです。

他にもサイドデスク肘掛けのある椅子を組み合わせることでもこの問題は解決可能です。

筆者の場合は、L字型の机に以下の「高さ調整可能なPCラック」と「肘掛けの調整可能な椅子」を組み合わせてできるだけ楽な姿勢で作業ができるようにしています。

あんよ
あんよ

自身が使うデバイスや楽な姿勢に合わせて左右のスペースは検討できると良いと思います。

おすすめのデスク

ここからは上の仕様を踏まえて、タイプ別におすすめの机を紹介していきます。

筆者が使っているのはニトリのL字デスクなのですが、現在は取り扱いがないようなのでここでは他の商品を紹介します。

高さ固定の変形デスク

最初に紹介するのは、PC環境向けデスクを安価に扱っているサンワダイレクトの製品です。

製品サンワダイレクト サブデスク(公式ストア)
天板の奥行き60または70cm
天板の幅100~180cmの間で20cm刻みで選択可能
高さ70cm
天板の形状L字またはコの字
価格1万円台~

メインの長方形デスクにサブデスクを取り付ける形の製品で、それぞれサイズを選ぶことができます。またサブデスクの取り付け位置は左右どちらも可能です。

あんよ
あんよ

高さが70cmと少し低めなので、16インチ程度の液タブを使う場合には台で液タブ部分だけ高さを上げるなどの工夫が必要です。

高さ固定の長方形デスク

次に紹介するのは、天板のサイズをオーダー注文できるKANADEMONOのデスクです。

製品KANADEMONO テーブル/デスク
天板の奥行き66~80cmの間で1cm刻みで選択可能
天板の幅100~180cmの間で1cm刻みで選択可能
高さ70または73cm
天板の形状長方形
価格5万円台~

天板の奥行きと幅はどちらも1cm刻みでオーダー可能なので、自身の環境に合った机が作成できます。
また天板は素材を、脚は形状と色を選べるので見た目も好みに合わせられます。

あんよ
あんよ

もう少し安価(3万円台~)なオーダーデスクを扱っているメーカーだと清水木材店などがあります。ただしこちらは1cm刻みではなく決まった間隔でのオーダーとなっています。

高さ調整可能な長方形デスク

次に紹介するのは、高さ調整可能なデスクを取り扱っているFlexiSpotの製品です。

製品FlexiSpot EF1-Basic
天板の奥行き60cm
天板の幅120cm
高さ69~110cm
天板の形状長方形
価格(2025.1.6 公式ストア)¥26,240

昇降式のデスクは調整幅が70cm前半からのものが多いのですが、この製品は69cmから調整可能なのが良いところです。
ただし天板サイズは120×60cmに限られるので、天板サイズを選びたい場合は他のラインナップ(E7シリーズなど)にする必要があります。

あんよ
あんよ

価格帯は上がりますが、先ほど紹介したKANADEMONOINNERPEACEKOKUYOなどにも昇降式の長方形デスクはあります。

高さ調整可能な変形デスク

最後に、変形型でかつ高さ調整可能なデスクを紹介します。

まずはFlexiSpotのV字型の昇降デスクです。

製品FlexiSpot EG1-L
天板の奥行き正面70cm、サイド60cm
天板の幅200cm
高さ73~123cm
天板の形状V字
価格(2025.1.6 公式ストア)¥26,180

左右のスペースが確保されかつ奥行きもしっかりあるデスクです。
ただし、高さの調整が73cmからと少し高めなのと、横幅が200cmあるので場所は選ぶ製品です。

あんよ
あんよ

デスクの脚が液タブのアームを取り付けたい部分と干渉しないかも事前にチェックしておきましょう。


こちらは同じくFlexiSpotのL字型の昇降デスクです。

製品FlexiSpot E7L
天板の奥行き正面60cm/サイド50cm または 正面70cm/横60cm
天板の幅140または160cm
高さ58~123cm
天板の形状L字
価格(2025.1.6 公式ストア)¥53,900(脚のみ)

天板の奥行きは60cmと70cmで選ぶことができ、高さの可動域もかなり広いです。またL字は、右L字か左L字で選ぶことができます。
同メーカーのL字天板を付けると価格は10万円近くになりますが、価格分の性能はある製品だと思います。

あんよ
あんよ

個人的にはFlexiSpotのL字天板の仕様が好みなので、次にデスクを買い替える際の有力候補です。


また公式ストアでは取り扱いがないようですが、同メーカーの以下のようなL字デスクもあります。

製品FlexiSpot Q2L
天板の奥行き60cm
天板の幅160cm
高さ72~121cm
天板の形状L字
価格4万円台~

高さ調整が72cmからで色のバリエーションも少ないですが、予算的に上のE7Lが厳しい場合は候補になってくるかと思います。

あんよ
あんよ

色々紹介しましたが、自身に合うベストな机を見つける参考になれば嬉しいです。

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