液タブを買ったあと誰しも一度は保護フィルムを貼るかどうかで悩んだことがあるのではないでしょうか?
この記事ではイラストレーターである筆者が、液タブの保護フィルムの必要性について解説します。
保護フィルムのメリット・デメリット
まず、保護フィルムのメリットとデメリットには以下のようなものがあります。
保護フィルムのメリット
- 描き味を変えられる
- 反射を防げる
- 傷を防げる
保護フィルムのデメリット
- 視差が出る
- 発色が変わる
一方で液タブ本体は、価格が高い製品ほど描き味、反射、視差、発色に関する性能が基本的に上がっていきます。
つまり、一定価格以上の液タブにおいては保護フィルムによるメリットよりもデメリットの方が大きくなってくると言えます。特にデメリットである視差と発色は、液タブを仕事で使う人にとってはかなり重要なポイントでもあります。
なので筆者の見解としては、
- 3~4万円以下の安価な液タブを使っている
- 反射、傷をどうしても防止したい
に当てはまらなければ保護フィルムは基本的に不要だと思います。
一方、もし上記に当てはまり保護フィルムを使いたいという場合には、非公式の製品ではなく公式ストアで取り扱いがあるものの方がトラブルの心配がないでしょう。
ペンの芯を替えるのも手
描き味も非常に重要なポイントですが、描き味に関しては保護フィルム以外にもペンの芯やペン自体の交換で変えることができます。
まずペンの芯には、どのメーカーの製品にも「標準の芯」と「フェルト芯」があります。
標準の芯は滑るような描き心地なのに対し、フェルト芯は紙に描くときのような少し摩擦のある描き心地です。
ペンの芯の交換だけであれば保護フィルムよりも安価かつ手軽なので、描き味が気になる場合はまず芯を替えてみることをおすすめします。

実際筆者も保護フィルムなしでフェルト芯を使っています。また素材的にもフェルト芯の方が画面を傷付けにくいように思います。以下に主要メーカーのフェルト芯をまとめました!
各メーカーのフェルト芯
XPPen
HUION
Wacom

芯に綿棒や爪楊枝などを代用する情報も出てきますが、故障の原因になるので止めておきましょう。また液晶ディスプレイはアルコールで拭くとコーティングが剥がれたりシミになったりすることがあるので、本体の手入れの際には注意しましょう。
各メーカーのペン
芯はペンタブレットに物理的に接触する部分なので描き味にダイレクトに効いてきます。
一方でペンに関しては、製品ごとで主にボタンの数や太さ、重さなどが変わるので描き味に直接的に効いてくる訳ではないですが、細かい描き心地を変えたい場合には交換を検討してみると良いでしょう。