フリーランスは賃貸の審査に通りにくいと聞きますが、フリーランス1年目でも都内1DK家賃7.5万円物件の審査が通ったのでそのときの経緯を共有します。
これから部屋を借りようと思っているフリーランスの方の参考になれば幸いです。
引越し前の筆者のステータス
筆者が仲介会社を通して賃貸の審査に申し込んだのは2020年10月で、その時点でのステータスは以下のようなものでした。
- 2019年12月に退社しフリーランスのイラストレーター1年目
- 2020年の売上見込みは300万円以下
- 預金額は株式資産も合わせて600万円以下
- 都内の家賃14万円2LDK(会社員時代に借りた物件)で一人暮らし
物件探し
そもそもなぜ引越ししようと思ったかと言うと、引越し前のステータスを見てわかる通り当時住んでいた部屋の家賃が高すぎたからです。
今回物件探しはネットで気になった物件を仲介会社(いわゆる不動産屋さん)の店舗に問い合わせて内見する流れで探すことにしました。
最近だとネットで審査申込までできるサイトもあるので最初はそちらを利用してみたのですが、仲介手数料は安い一方で対応はあまり親切でなく、今回は審査に不安もあったので実店舗のある仲介会社を利用する方を選びました。
今回退去期限などはなかったので物件探しは8月から気長に行い、最終的に物件を決めるまでに3社の仲介会社の店舗に足を運び計10件の物件を内見しました。
その過程で仲介会社の方々から聞いた審査に関する情報を以下に共有しておきます。
- 審査対策防止のため審査基準(落ちた場合の落ちた理由も)は仲介会社の人にも知らされない
- 審査は審査員から聞かれたことに答えるのみで、収入や預金額など聞かれていないことをこちらからアピールすることはできない
- 大手の管理会社は審査が厳しい
- 過去にカードの未払いや不正利用被害があると不利になることがある
- 年収は「1か月の家賃×36」が目安
またこれは退去時に関することですが、よほどひどい汚れや傷でないかぎり追加料金は取られないので退去時は綺麗に掃除する必要はないそうです。
今回間取りは1Kで家賃7万円以内で探していたのですが、仲介会社で紹介された家賃7.5万円の1DKが周辺環境等の条件が良く、管理会社も当時住んでいた物件と同じだったため申し込むことにしました。
ただ、その管理会社が大手だったので半ばダメ元で申し込みました。ちなみに利用した仲介会社も大手でした。
審査
審査は基本的な情報を申込書で回答した後日に電話による追加質問という流れでした。
そのときの主な追加質問事項を以下に共有します。
引越しの動機
悪用防止のために引越しの動機は必ず聞かれるようです。
私の場合元々の2LDK物件は同棲のために借りた賃貸でしたが破局してしまい一人で住んでおり、その賃貸契約時には同棲相手は婚約者表記で契約していたため引越しの動機は「婚約解除による家賃見直し」と回答しました。ちなみにその物件にはちょうど1年間住んでいました。
預金額
回答とともに通帳のコピーの提出も求められました。株式資産も持っていたためその証明書類も合わせて提出しました。
現在の職業と勤続年数
2019年12月に退社し2020年1月からフリーランスのイラストレーターと回答。証明書類の提出は求められませんでした。
前職の内容と勤続年数
メーカーの開発職で4年勤務と回答。証明書類の提出は求められませんでした。
2020年の売上見込み
今年開業で昨年の確定申告書がないため質問されたのだと思います。回答額に対して証明書類の提出は求められませんでした。
取引先の数と主な取引先
数は10社以上、主な取引先は大手を2社回答しました。
保証人とその年収および勤続年数
自営業の父を保証人としました。
上記の質問の電話があった次の日には審査が通ったとの連絡が仲介会社から入りました。
なので申し込みから2~3日で審査は完了したことになります。
まとめ
最後に、今回の物件探しから審査までを通しての個人的な所感をまとめました。
- 現在住んでいる物件と同じ管理会社だと審査が通りやすいのかも
- 物件自体は入居してみると他にも空き部屋が何部屋か出ている状態で入居者を早く確保したかったのかも
- 今回売上見込みは低い額でも通ったので、預金額や前職が意外と考慮されたのかも
- 家賃7万円程度の物件なら預金額は最低でも500万円程度あった方が安心かも(預金300万円で審査を落ちたフリーランスの方の話も聞いたことがあるので)