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【実測】フリーランスの労働時間と時給

2024年5月17日

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フリーランスの労働時間と時給

フリーランスは会社員と違い定時やコアタイム、決まった休みが無いため自身で労働時間を管理する必要がありますが、フリーランスをしているとどれくらいの時給感で働けば良いのか迷うこともあるかと思います。

この記事では、フリーランスのイラストレーターである筆者が1年間労働時間を計測してみた結果を売上とともに共有しますのでひとつの参考にしていただければと思います。

計測条件

今回以下の条件で1年間の労働(作業)時間を測定しました。

  • 期間: 2023/5/1 ~ 2024/4/30
  • 使用アプリ: Toggl Track
  • 離席や休憩時は計測を止め労働時間のみを計測
  • 労働時間は以下の5項目に分類して計測
    • クライアントワーク
    • ブログ(記事作成)
    • YouTube(動画作成、配信)
    • その他自身のコンテンツ(自主制作、勉強時間など)
    • 事務(メール返信、スケジュール管理、経理処理など)

労働項目に関しては年間の活動方針を説明している以下の記事も参考にしていただければと思います。

労働時間の計測結果

1年間の労働時間の計測結果は以下のようになりました。

クライアントワークブログYouTubeその他自身のコンテンツ事務合計
5月89:09:143:40:310:00:0012:30:573:59:17109:19:59
6月118:39:535:25:308:15:0710:38:204:37:10147:36:00
7月57:33:0852:48:190:00:0040:51:123:19:59154:32:38
8月127:51:2429:02:080:00:0011:10:594:39:19172:43:50
9月81:25:590:57:000:00:000:00:000:32:3782:55:36
10月59:59:4413:04:060:00:000:39:261:59:2375:42:39
11月59:11:0455:28:330:00:000:00:002:58:40117:38:17
12月0:00:00114:14:338:53:001:23:424:06:22128:37:37
1月20:41:053:19:24101:20:550:00:001:01:08126:22:32
2月46:42:1935:20:1648:09:521:03:236:35:53137:51:43
3月30:18:5426:22:4378:14:295:42:027:42:11148:20:19
4月46:42:0343:25:4735:47:550:00:005:10:52131:06:37
合計738:14:47383:08:50280:41:1884:00:0146:42:511532:47:47
単位は[時間:分:秒]

以下は上の表をグラフにしたものです。

労働時間の計測グラフ

月別のグラフも以下に示します。(クリックで拡大)

月別の労働時間

2023年は仕事を多くいただけたのでその分クライアントワークに工数を割いた一方で、2023年末頃から2024年にかけてはブログとYouTubeに注力し工数を割いた1年間でした。
割合で見ると年間の労働時間の半分をクライアントワークに、もう半分をブログ、YouTube、自身のコンテンツ制作に割いた結果となりました。

時給換算するといくら?

ここからは上の計測結果をもう少し詳しく見ていきたいと思います。

まず月の平均労働時間を計算すると127時間44分となり、1か月の稼働日数を仮に20日とした場合には1日の平均労働時間は6時間23分ということになります。

ただ月別のグラフからわかるように労働時間が0の日はほとんどないため、稼働日数は20日より多い分1日の労働時間はこの平均値よりも下のことが多いというのが実状です。

次に時給換算してみようと思いますが、この1年間の労働時間と売上は以下のようになりました。

年間労働時間年間売上 [円]時給換算 [円]
クライアントワーク738:14:473,665,1274,966
ブログ383:08:5022,03257
YouTube280:41:1800
その他自身のコンテンツ84:00:01278,428372
※売上は請求月で計上したものなので労働時間と売上額は完全に対応している訳ではありません。

ブログの売上は広告収入によるもので時給換算すると57円、YouTubeはこの1年間では収益化できなかったため売上は0円、その他自身のコンテンツの売上は同人誌、pixivFANBOX、BOOTHなどによるもので時給換算すると372円となりました。

これらは将来的に成長させていく計画で取り組んでいるので、現状時給換算ではかなり低い額となっています。

そしてメインの収入源であるクライアントワークに関しては、時給換算で4,966円という結果になりました。

筆者の場合1枚10万円程度のイラストを制作するのに現状20時間前後は制作に要するので、そこから考えれば妥当な数字のように思います。

またこの1年はクライアントワークと自身のコンテンツに半分ずつ工数を割けたので、この時給額は一人分の生活費(年間360万円程度)は稼ぎつつ将来へ向けた事業にも同じだけ工数を割くことができるラインのひとつの目安にもなるかと思います。

今回の内容はあくまで筆者の一例ですが、フリーランスの方が工数管理や料金の見積もりなどで迷ったときの参考になれば幸いです。

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